097-019 第97回問19 (必須問題 衛生)

2015/12/07

[box style="tip"]VDT (visual display terminal) 作業従事者に多くみられる健康障害はどれか。1つ選べ。

1 熱中症
2 職業性レイノー症候群
3 頸肩腕症侯群
4 難聴
5 潜函病[/box]

[button color="yellow" ]解 3[/button]

特定の職業に従事することにより、罹患する確率が他と比べて高くなる病気の総称を職業病と呼びます。VDT作業に従事する労働者の代表的な職業病は頸肩腕症候群です。頸肩腕症候群とは、首筋から肩・腕にかけての痛みやしびれ感といった症状を訴える全ての症例の中で、検査などで病院が確定できないもののことです。よって、正解は 3 です。
熱中症は、金属製連や金属溶融作業従事者の職業病としても知られており、
高温や多湿の環境においておきる身体適応障害による症状の総称です。職業性レイノー症候群(白ろう病)は振動する工具を使用する作業従事者の職業病として知られており、手指の血管収縮に伴い、血行不全となり、手指が蒼白になるといった症状がおきます。難聴は、大きな音の中で働く作業従事者の職業病として知られています。悪化防止には、耳栓使用がかなり効果的です。潜函病(せんかんびょう)は、水中など、高圧環境での作業者の職業病として知られています。高圧環境での作業後、水上や地上に急に戻った時、血液に溶け込んだ窒素が気泡化して、組織の各所を圧迫したり血行を妨げたりするガス塞栓病のことです。ケーソン病、潜水病、減圧症とも呼ばれます。

-必須問題, 第97回問題(2012年3月), 衛生

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