097-020 第97回問20 (必須問題 衛生)

2015/12/07

[box style="tip"]異物代謝において、メルカプツール酸生成に関与する酵素はどれか。1つ選べ。

1 カテコールO-メチルトランスフェラーゼ
2 グルタチオンS-トランスフェラーゼ
3 スルホトランスフェラーゼ
4 ロダネーゼ
5 UDP-グルクロノシルトランスフェラーゼ[/box]

[button color="yellow" ]解 2[/button]

メルカプツール酸は、代謝の第 II 相反応において、基質がグルタチオン抱合をうけた後、更にグルタチオン抱合体が代謝を受けてできる物質で、尿中に主に排泄されます。よって、生成に関与する酵素は、グルタチオン抱合に関与する酵素であるグルタチオンS-トランスフェラーゼなので、正解は 2 です。
カテコールO-メチルトランスフェラーゼ(COMT:catechol-O-methyltransferase)はドパミン、アドレナリン、ノルアドレナリンなどのカテコラミンを分解する酵素です。スルホトランスフェラーゼは硫酸抱合に関与する酵素です。ロダネーゼとは硫黄転移酵素で、シアンの解毒に関わっている酵素です。UDP(Uridine diphosphate glucuronic acid)-グルクロノシルトランスフェラーゼ(UGT:UDP-Glucuronosyltransferase)はグルクロン酸抱合に関与する酵素です。

-必須問題, 第97回問題(2012年3月), 衛生

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