097-015 第97回問15 (必須問題 生物)

2015/12/07

[box style="tip"]抗原抗体反応を利用した測定法でないのはどれか。1つ選べ。

1 ラジオイムノアッセイ (RIA) によるホルモンの定量
2 酵素免疫測定法 (ELISA) によるサイトカインの定量
3 赤血球凝集反応による血液型判定
4 ポリメラーゼ連鎖反応 (PCR) 法によるDNAの検出
5 ウエスタンブロット法によるタンパク質の検出[/box]

[button color="yellow" ]解 4[/button]

ラジオイムノアッセイ(RIA:radio immunoassay)とは、放射性同位元素を利用した抗原抗体反応による微量な抗原の測定法です。酵素免疫測定法(ELISA:enzyme-linked immunosorbent assay)とは、酵素反応に基づく発色や発光を利用した抗原抗体反応による微量な抗原の測定法です。赤血球凝集反応とは、赤血球表面の抗原に対する抗体が、複数の赤血球表面抗原と結合することにより、赤血球どうしが互いにくっついて固まりをおこす反応です。これも抗原抗体反応の一種です。ポリメラーゼ連鎖反応(PCR:polymerase chain reaction)とはDNAの増幅法で、酵素反応であり、抗原抗体反応ではありません。ウエスタンブロット法とは、電気泳動により分離したタンパク質を膜に転写しタンパク質に対する抗体を用いて検出する手法のことです。以上により、正解は 4 です。
 

-必須問題, 物理・化学・生物, 生物, 第97回問題(2012年3月)

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