097-040 第97回問40 (必須問題 薬理)

2015/12/07

[box style="tip"]DNAトポイソメラーゼIを阻害して抗悪性腫瘍作用を示すのはどれか。1つ選べ。

1 ネダプラチン
2 ブレオマイシン
3 メルカプトプリン
4 イリノテカン
5 マイトマイシンC[/box]

[button color="yellow" ]解 4[/button]

トポイソメラーゼ阻害薬は、抗腫瘍植物アルカロイドの一種です。代表例としては、トポイソメラーゼIを阻害するイリノテカンが挙げられます。以上より、正解は 4 です。
ネダブラチンは、白金製剤で、DNAに架橋を形成することでDNA複製やRNA合成を抑制します。ブレオマイシンは、抗腫瘍抗生物質で、金属イオンを補因子としてキレートを形成し、分子状酸素を活性化することでフリーラジカルを生成し、DNAを損傷すると考えられています。メルカプトプリンは、代謝拮抗薬で、DNA,RNAの生合成を阻害します。マイトマイシンは、抗腫瘍抗生物質で、DNA間に架橋を形成し、DNA複製を阻害します。

 

-必須問題, 第97回問題(2012年3月), 薬理

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