097-046 第97回問46 (必須問題 薬剤)

2015/12/14

[box style="tip"]水酸化アルミニウムを含む制酸剤とともに経口投与すると、キレートを形成して吸収が低下するのはどれか。1つ選べ。

1 オメプラゾール
2 ノルフロキサシン
3 フェノバルビタール
4 リボフラビン
5 ワルファリン[/box]

[button color="yellow" ]解 2[/button]

水酸化アルミニウムを含む制酸剤とキレートを形成することで吸収が低下するのは、ニューキノロン系抗菌剤や、一部の抗生物質です。ノルフロキサシンは、ニューキノロン系の抗菌剤で、DNAジャイレースを阻害することにより、DNA複製を阻害します。よって、正解は 2 です。

オメプラゾールは、プロトンポンプ阻害薬(PPI)です。プロトンポンプを非可逆的に阻害することにより、胃酸分泌を阻害する、代表的な胃・十二指腸潰瘍治療薬の一つです。フェノバルビタールは、GABA受容体に作用することにより、抗てんかん作用を示します。リボフラビンは、ビタミンB2で、口内炎の治療などに用いられます。ワルファリンは、ビタミンK拮抗薬で、血液凝固因子合成を阻害することにより、凝固系の働きが抑制され抗血栓効果を発揮する薬です。

-必須問題, 第97回問題(2012年3月), 薬剤

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