097-033 第97回問33 (必須問題 薬理)
2015/12/07
[box style="tip"]L型Ca2+チャネルを遮断することにより冠動脈拡張作用を示すのはどれか。1つ選べ。
1 ニトログリセリン
2 ジピリダモール
3 アルプレノロール
4 ジルチアゼム
5 硝酸イソソルビド[/box]
[button color="yellow" ]解 4[/button]
代表的な Ca2+ チャネル遮断薬はアムロジピン、シルニジピン、ジルチアゼムです。血管平滑筋の膜電位依存型 L 型 Ca2+ チャネルを遮断することで、動脈を拡張します。動脈が拡張することにより血圧が下がります。よって、正解は 4 です。
ニトログリセリン、硝酸イソソルビドは、硝酸薬です。体内の NO 遊離を介して血管拡張を引き起こすので狭心症薬として用いられます。ジピリダモールは、アデノシン増強薬です。アデノシンの分解の抑制などを介して、冠動脈に存在する A2受容体へのアデノシン結合量を増加させ、血管拡張を引き起こし、それにより心筋への酸素供給量を増加させます。アルプレノロールは、β遮断薬です。