097-039 第97回問39 (必須問題 薬理)
2015/12/07
[box style="tip"]セファゾリンの抗菌作用の機序はどれか。1つ選べ。
1 RNA合成阻害
2 DNA複製阻害
3 タンパク質合成阻害
4 細胞膜合成阻害
5 細胞壁合成阻害[/box]
[button color="yellow" ]解 5[/button]
セファゾリンは、第一世代セフェム系抗菌薬で、β-ラクタム系抗菌薬の一種です。β-ラクタム系抗菌薬は、細胞壁合成阻害薬です。よって、正解は 5 です。
RNA 合成阻害薬には、抗真菌薬のフルシトシンがあります。DNA 複製阻害薬には、DNA ジャイレースに作用するキノロン系抗生物質で、レボフロキサシン、ノルフロキサシンなどがあります。タンパク質合成阻害薬には、アミノグリコシド系抗生物質や、マクロライド系抗生物質があり、アミノグリコシド系の代表例は、ゲンタマイシンやカナマイシンで、マクロライド系の代表例は、クラリスロマイシンやエリスロマイシンです。細胞膜合成阻害薬には、抗真菌薬のポリミキシン Bがあります。