097-043 第97回問43 (必須問題 薬剤)
2015/12/12
[box style="tip"]薬物の血漿タンパク結合の測定に際し、非結合形薬物を分離する方法として、一般的なのはどれか。1つ選べ。
1 溶媒抽出法
2 塩析法
3 再結晶法
4 逆浸透法
5 限外ろ過法[/box]
[button color="yellow" ]解 5[/button]
非結合型薬物を分離するとはほかのタンパク質や、タンパク質と結合している薬物と分離するということです。溶媒抽出法は、溶媒への物質の溶けやすさを利用した分離法です。塩析法は、主にタンパク質を対象とした分離法でタンパク質が高濃度の塩溶液に溶解しないことを利用した分離法です。再結晶法は、溶媒に対する溶解度の差を利用し、不純物を取り除く分離法です。逆浸透法は、水は通すが、溶解している塩は通しにくいような半透膜を使った塩の分離法です。限外ろ過法は、分子ふるい効果に基づき物質を分子量に基づき分離する分離法です。以上より、正解は 5 です。