097-037 第97回問37 (必須問題 薬理)

2015/12/07

[box style="tip"]甲状腺ホルモン産生阻害作用を示すのはどれか。1つ選べ。

1 チアマゾール
2 オキシトシン
3 プロチレリン
4 クロミフェン
5 ソマトレリン[/box]

[button color="yellow" ]解 1[/button]

甲状腺ホルモンを産生する酵素は、ペルオキシダーゼです。ペルオキシダーゼは、ヨウ素を活性化ヨウ素へと変換する、体内の酸化過程を担う酵素です。ペルオキシダーゼを阻害することにより、T3 ,T4 ホルモンが合成されないようにします。ペルオキシダーゼを阻害する代表的な薬は、チアマゾール、プロピルチオウラシルです。よって、正解は 1 です。
オキシトシンは、脳下垂体後葉から分泌されるホルモンで、子宮収縮の誘発などを引き起こすホルモンです。プロチレリンは、甲状腺刺激ホルモン(TSH:thyroid stimulating hormone)及び
プロラクチン分泌を促進し、それらのホルモン分泌機能の検査に用いられます。クロミフェンは、抗エストロゲン薬で、不妊症の排卵誘発剤として用いられます。ソマトレリンは、成長ホルモン(GH:growth hormone)の分泌を促進する薬で、下垂体の成長ホルモンの分泌機能の検査に用いられます。

 

-必須問題, 第97回問題(2012年3月), 薬理

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