097-035 第97回問35 (必須問題 薬理)
2015/12/07
[box style="tip"]ムコタンパク質のジスルフィド結合 (−S−S−) を切断して低分子化し、喀痰の粘度を低下させるのはどれか。1つ選べ。
1 アンブロキソール
2 ジヒドロコデイン
3 アセチルシステイン
4 ジモルホラミン
5 ノスカピン[/box]
[button color="yellow" ]解 3[/button]
アセチルシステインは粘液のムコタンパク質のS-S結合を切断することで粘液の粘度を低下させます。よって、正解は 3 です。
アンブロキソールは、気道粘膜潤滑薬で、肺表面活性物質(肺サーファクタント)の分泌促進を主な作用として持ち、痰の排出を容易にします。ジヒドロコデインは、麻薬性中枢性鎮咳薬です。延髄咳中枢を抑制することにより鎮咳作用を示します。ジモルホラミンは、中枢性呼吸興奮薬です。ノスカピンは、非麻薬性中枢性鎮咳薬です。