097-011 第97回問11 (必須問題 生物)

2015/12/07

[box style="tip"]ホルモンとその作用との対応のうち、誤っているのはどれか。1つ選べ。

1 ガストリン -------------- 胃酸分泌の抑制
2 セクレチン -------------- HCO3−を多く含む膵液の分泌促進
3 カルシトニン ----------- 血中Ca2+ の減少
4 インスリン -------------- 血中グルコースの減少
5 アルドステロン --------- 腎臓におけるNa+ 及びCl− の再吸収促進[/box]

[button color="yellow" ]解 1[/button]

ガストリンは、胃幽門部(出口の方)G細胞から分泌されるホルモンで、胃酸分泌を促進し、消化を助けます。セクレチンは、十二指腸のS細胞から分泌されるホルモンで、膵液の分泌を促進させるホルモンです。カルシトニンは、血中のCa2+濃度を低下させるホルモンで、分泌は甲状腺傍ろ胞細胞が行います。Ca2+濃度の低下は、骨吸収の抑制により実現されます。インスリンは、血糖が上がった時に分泌されるホルモンで、血中グルコース濃度を減少させます。アルドステロンは、腎臓の遠位尿細管においてNa+の再吸収を促進させることにより、血中Na+濃度を上昇させるホルモンです。また、遠位尿細管におけるNaの輸出機構はNa+/Cl共輸送であるため、Naの再吸収を促進させることは同時にCl- の再吸収を促進させることになります。以上により、正解は選択肢 1 です。

-必須問題, 物理・化学・生物, 生物, 第97回問題(2012年3月)

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